2011-08-11 青島 I さん
青島は何もないと聞かされていたが、本当になにもない。昼間は船釣りでカサゴなんかを取ったり、田畑を営んで、自給自足の長閑な生活を送っている。外灯、コンビニ、車の音がなく、月灯りだけで夜中が過ごせる、そんな世界がきらきら映ったところに住みたいと、心から願ってみた一時でもあった。
土地だけでなく、青島は都会とは違った夕日、朝日がある。それはそこの人々の夢と絶え間ない努力のおかげだと思っている。
青島の人は中高年が多いが、僕ら以上の夢を持っている気がする。人は年を重ねる毎に老いていくのではなくて、夢を持つことを忘れた瞬間から、老いが始まる。叶わぬ願いの多さに悲しくなる時もあるけど、今を生きることや、靄にかすむ未来を切り開く勇気を少しだけでも、もらった気がする。